網点形状
印刷物は印刷物によって網点を変更することで、より綺麗に仕上がるようになっています。ここでは当社対応の網点を紹介します。
サンプル画像データ
Square1 スクエア AMスクリーン
通常の印刷で多用されている網点です。
ドットゲインの変化に強く、切れもあり、安定した印刷が可能なのと、ルーペによる目視で網点のパーセンテージが分かりやすいので印刷の現場で愛用されています。
Square スクエア AMスクリーン
スクエアと名前は同じですが、こちらは主にグラビア印刷へ特化した網点です。
Squareを45度回転させた様な形をしています。またシルク印刷でも繊維の交渉を受けにくい為、意図的に使われています。
EllipticalP エリプティカル AMスクリーン
楕円形状になっており、網点変化が滑らかであり、女性の肌もの印刷(写真集)などに適している網点です。チェーンとも呼ばれています。
Round ラウンド AMスクリーン
円形の網点です。マージナルゾーンが分かりやすいので、圧の変化にデリケートなシール印刷の現場で愛用されています。
Round-Square(Euclidean) ラウンドスクエア AMスクリーン
中間をスクエアにした網点です。Roundの欠点でもある中間の濃度変化が綺麗に反転してくれない欠点を改良した形状をしています。重厚感も出てきます。
Line ライン AMスクリーン
水平線で構成される網点で、一般的に万線スクリーンと呼ばれています。特殊効果用で、ポスターなどに使われます。
Rhomboid ロンボイド AMスクリーン
偏菱形の網点です。エリプティカルと似ていますが、こちらはもっと尖った効果があります。シャープさを強調したい時などに使われます。
Staccato スタッカート FMスクリーン
上記で解説した網点がつねに色版によって特定の角度を持つアングルメッシュ(AMスクリーン)と言われているものですが、角度の関係で印刷モアレが発生したりしていました。この欠陥を打破する為に開発されたフラクタル理論による特殊な形状がFMスクリーンです。
オーディオスピーカーやエアコンの写真で、AMスクリーンではどうしてもモアレが起きてしまう時に使われたりしていましたが、AMスクリーンより細かい線数まで対応出来るので、高級カタログなど品質を要求する印刷物でも活用されます。
また、見た目がインクジェットプリンター出力のざらっとした感じがあるので、それを嫌って使わないところもあります。